11月3日の文化の日は、上野の東京国立博物館・国立科学博物館・国立西洋美術館の常設展が無料になります。せっかく行くなら写真も撮りたい。ただ、博物館の中でスマホを出してよいのか、撮った写真をSNSに載せてよいのかは、館と展示によって答えが違います。
先に結論を書くと、3館とも常設展の多くは撮影できますが、どの館も「自分で使う」ための撮影に限っています。特別展は撮れません。人に見せる写真、投稿する写真は、建物の外観と庭で撮るのがいちばん迷いません。
2026年に無料になる範囲と時間、3館の館内の撮影ルールの違い、外観と庭のスマホでの撮り方、上野を回る順番をまとめました。外と庭で撮った一枚は、写真投稿のポイシャにも載せられます。
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文化の日の博物館で、人に見せる写真は外と庭で撮る

館内の写真は自分で見返す用、外観と庭の写真は人に見せる用。この2つに分けて撮ると、ルールで迷う場面がほとんどなくなります。
博物館の写真は、撮れるかどうかと、載せてよいかどうかが別の話です。東京国立博物館(東博)も国立科学博物館(科博)も国立西洋美術館も、常設展の多くの展示はスマホで撮れます。そのかわり、どの館も「個人で使う」ことを条件にしていて、商用の利用や複製・配布は認めていません。
さらに、展示ケースの中にあるのは誰かが作った作品や、ほかの館から借りてきた資料です。作品そのものを画面いっぱいに撮った写真は、ネットに出すと作品の写真を公開したことになります。そこで、館内は「あとで自分で見返すメモ」と割り切り、人に見せる写真は外で撮る。こう分けると、撮影の決まりにも作品の権利にも引っかかりにくくなります。

上野の3館は、外にも撮るものが多い場所です。瓦屋根をのせた東博の本館、科博の入口の外に置かれた実物大のシロナガスクジラ、世界遺産の西洋美術館の建物と前庭の彫刻、東博の裏の池のある庭。撮り方は外観は下がって1倍で撮ると庭は11月の低い光で撮るにまとめました。
2026年11月3日に無料になる上野の3館

2026年の文化の日は11月3日(火・祝)です。上野公園の中にある3館は、どれも常設展が無料になります。無料になるのは常設展だけで、同じ建物でやっている特別展は通常どおり有料です。
| 館 | 11月3日に無料 | 開館時間 |
|---|---|---|
| 東京国立博物館 | 東博コレクション展(通常一般1,000円) | 9:30〜17:00 |
| 国立科学博物館 | 常設展(通常一般630円) | 9:00〜17:00 |
| 国立西洋美術館 | 常設展(通常一般500円) | 9:30〜17:30 |
東京国立博物館
東博は、11月3日に東博コレクション展(平常展)が無料になります。予約はいりません。本館・東洋館・平成館の考古の展示などを回れます。一方で、平成館の特別展「大徳寺」と、本館の一部の部屋で開かれている特別展「歌川広重 江戸のベストアングル」は無料の対象外です。特別展は館内の撮影ルールも別なので、館内の撮影ルールで分けて書きます。
本館は10月30日から11月3日まで特別ライトアップをしています。11月3日が最終日です。点灯の時間は東博のカレンダーで確認してください。
国立科学博物館
科博は、11月3日は常設展の入館料が無料です。恐竜の骨格や剥製が並ぶ地球館と、重要文化財の建物の日本館の両方に入れます。高校生以下はもともと無料なので、家族で行くと大人の分が浮く計算です。特別展・企画展は館の案内で料金を確認してください。
国立西洋美術館
西洋美術館は、11月3日は常設展が無料です。モネやロダンなど、松方コレクションを中心にした所蔵作品を見られます。閉館は17時30分で、3館の中ではいちばん遅くまで開いています。
都内では、東京国立近代美術館の所蔵作品展(MOMATコレクション)や国立映画アーカイブの展示も11月3日は無料です。対象の展示は各館の案内で確認してください。
館内の撮影ルールは館ごとに違う

3館とも常設展は撮影できる展示が多いものの、細かいところは違います。各館の撮影の案内を、スマホで撮る人に関係するところだけ並べました。
| 項目 | 東博 | 科博 | 西洋美術館 |
|---|---|---|---|
| 常設展 | 個人利用に限り撮影できる | 個人使用なら原則自由 | 一部の作品を除き撮影できる |
| 撮れないもの | 撮影禁止マークの作品、特別展 | 撮影禁止の表示、館内の映像、シアター36○ | 借りてきた作品、混雑時は全面禁止もあり |
| 使えないもの | フラッシュ、照明、一脚・三脚、自撮り棒 | フラッシュ、照明、一脚・三脚、自撮り棒 | フラッシュ、三脚など |
撮影禁止のマークを先に探す
常設展でも、持ち主の希望などで撮れない作品があります。東博も科博も、撮れない展示のそばには撮影禁止のマークや表示があります。部屋に入ったら、スマホを出す前に作品のまわりを見て、マークの有無を確かめるくせをつけると安心です。
東博は、本館の中に特別展の部屋が入っていることがあります。2026年11月は「歌川広重」展が本館の一部の部屋で開かれていて、ここは別料金で撮影もできません。特別展か常設展か分からないときは、部屋の入口の表示を見るか、係の人に聞いてください。
三脚・自撮り棒・フラッシュは3館とも使わない
スマホは手で持って撮ります。三脚・一脚・自撮り棒は、東博も科博も使えません。フラッシュは作品を傷めるうえ、ガラスのケースに光が反射して写真も白くなります。スマホの設定でフラッシュを「オフ」にしてから館に入ってください。
ガラスのケースを撮ると、自分の姿や照明が映り込みます。スマホのレンズをガラスに近づけ、少し斜めから撮ると映り込みが減ります。ケースに手やスマホを触れさせるのは避け、指一本分は離します。科博は団体での集合写真も撮れないので、家族で並んで撮るのは外に出てからにします。
文化の日は無料のぶん混み合います。人気の展示の前で立ち止まって何枚も撮ると、後ろの人が見られません。撮るのは1〜2枚にして、場所を譲ります。
撮れても「自分で見る」まで
東博は、館内で撮った写真の複製や配布を認めていません。西洋美術館も、前庭のロダン「考える人」の写真について、営業や販売を目的にした撮影・利用を断っています。展示されている作品の多くは、作った人や持ち主がいるものです。
ポイシャでは、ほかの人の作品をそのまま写しただけの写真の投稿を禁止しています。館内で撮った掛け軸や絵画の写真は、自分のスマホの中で見返す用にしてください。どこまでが「作品そのもの」になるかはポイシャに出してはいけない写真で説明しています。
外観は下がって1倍で撮る

博物館の建物は大きく、入口の近くから全体を入れようとすると0.5倍の広角に頼りがちです。0.5倍で見上げて撮ると、建物の上がすぼまり、柱が内側に倒れて写ります。正面の写真は、建物から十分に下がり、1倍でスマホをまっすぐ立てて撮るのが基本です。

カメラの設定でグリッド線を出しておくと、柱や屋根の線が画面の線と平行かどうかが分かります。全体を撮ったら、入口の扉、屋根の飾り、窓の形など、細かいところに寄った1枚も足すと、建物の雰囲気が伝わります。広い1枚と寄った1枚を組にする撮り方は旅行のスマホ写真|景色・ごはん・移動で残すでも使っています。
東博は本館を池越しに横長で
東博の本館は、瓦屋根をのせた横に長い建物で、重要文化財に指定されています。正門を入ると、本館の前に丸い池があります。池の手前まで下がり、スマホを横にして撮ると、横長の建物が画面に収まり、手前に池の水面が入ります。
正門を入って左手の表慶館は、緑の丸いドームが目印の洋風の建物です。こちらは縦にして、ドームの先まで入れると形が分かります。どちらも午前中は建物の正面に日が当たりやすく、空も青く写ります。
科博はクジラとSLを入口の外で
科博の建物の横には、実物大のシロナガスクジラの模型があります。長さは約30mあり、正面から撮ると頭しか入りません。斜め前から少し離れ、スマホを横にして頭から尾びれまでを斜めの線で入れると、大きさが伝わります。そばにいる家族を小さく入れると、比べるものができて大きさがよりはっきりします。
入口の近くには蒸気機関車のD51も置かれています。真横から撮るより、斜め前から先頭の顔と車体の長さを一緒に入れる方が、迫力が出ます。どちらも屋外なので、館に入る前でも撮れます。
西洋美術館は建物と前庭の彫刻を分ける
西洋美術館の本館は、建築家ル・コルビュジエの設計で、2016年に世界遺産に登録されました。柱で持ち上げられた四角い建物なので、正面からまっすぐ撮ると、柱の並びと平らな壁がきれいに出ます。
前庭には「考える人」や「地獄の門」など、ロダンの彫刻が置かれています。彫刻は作品なので、彫刻だけを画面いっぱいに撮った写真は自分用にとどめます。人に見せる写真にするなら、建物と前庭の木、小さく写った彫刻を一緒に入れて、「上野の美術館の前庭」の景色として撮ります。
庭は11月の低い光で撮る

11月上旬は、昼でも太陽が低く、木の間から斜めに光が入ります。庭は午前の遅い時間か午後の早い時間に、光が水面や葉に当たる向きを探して撮ります。館内で歩き疲れたあとの休憩にもちょうどよい場所です。
東博の庭園は池と茶室の屋根
東博の本館の裏には、池を囲む日本庭園があります。開放時間は9時30分から17時まで。春草廬、転合庵、六窓庵、応挙館、九条館と、5棟の茶室が木立の中に建っています。茶室は茶会などで使うための建物なので、中には入らず、池の向こうから屋根と木を一緒に撮ります。天候や作業で一部が閉じていることもあります。
池は、風のない時間なら建物と木が水面に映ります。スマホを水面に近づけて低く構えると、映り込みが大きく入ります。上野の紅葉はまだ色づき始めのころなので、緑と赤が混ざったモミジを入れて「秋のはじまり」として撮るとよい時期です。紅葉の色の出し方はスマホで紅葉を撮るコツ|2026年の見頃はいつからにあります。
夜の庭園は、特別展「大徳寺」にあわせた有料のイベント「ZEN NIGHT TOKYO」(12月6日まで)の会場です。昼の無料の観覧とは別のチケットが要ります。
白金台の自然教育園も11月3日は無料
科博の附属施設で、港区白金台にある自然教育園も、11月3日は入園料(通常一般320円)が無料です。11月の開園時間は9時から16時30分まで。都心とは思えない森の中に、池や湿地、散策路が続きます。手入れされた庭というより、自然のままに近い林です。
森の中は昼でも暗めなので、木漏れ日が地面に落ちている場所を探し、光が当たっている葉や実に寄ります。道から外れて植物を踏まないこと、三脚などは園の案内に従うことは、ほかの庭と同じです。11月の同じ時期の行事なら、菊まつりをスマホで撮る|2026年は11月1日からもあわせてどうぞ。
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文化の日に上野を回る順番

無料の日は、昼に近づくほど館内も外も人が増えます。外観は人の少ない朝に、館内は開館直後に、庭は昼過ぎに。開館時間の違いを使うと、3館を1日で回れます。
3館でいちばん早く開くのが科博です。恐竜の骨格の前は昼に混むので、最初に回ります。館内の写真は自分用と決めて、フラッシュはオフに。
正門を入ったら、館に入る前に本館の正面を1枚。午前は建物に日が当たり、空も青く写ります。コレクション展は撮影禁止のマークと、特別展の部屋の境目を見ながら回ります。
本館の裏の庭園で、池と茶室の屋根を撮ります。太陽が南から西へ回るころは、木の間から斜めの光が入って水面が光ります。
17時30分まで開いている西洋美術館を最後に。入館は17時までです。帰りに前庭から建物を撮ります。11月の東京は16時30分ごろに日が沈むので、建物を明るく撮るなら16時ごろまでに。
投稿する前に見ること

帰ってから写真を見返したら、人に見せる前に次の4つを確かめてください。
- 展示の作品が主役になっていないか
- ほかの来館者の顔が分かる大きさで写っていないか
- 子どもの名札や学校名が読めないか
- 写真に位置情報が残っていないか
文化の日は、親子連れや学校の行事で来ている人も多い日です。外観や庭の写真にも、知らない人が大きく入りやすくなります。顔が分かる人はトリミングで外すか、人の少ない1枚を選びます。家族を写した写真の確認は家族写真を出すとき、顔と名札を確認するにまとめています。
位置情報が残っていると、どの日にどこへ出かけたかが分かります。外し方はポイシャに出す前に位置情報を消すに手順があります。
池越しの本館、空に向かって伸びるクジラ、木漏れ日の庭は、自分で撮った景色としてポイシャに載せやすい写真です。どの写真が何ポイントになるかは、アプリを開いた画面で確認してください。
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文化の日の博物館の写真でよくある質問

まとめ:中は自分のため、外と庭はみんなに見せる

2026年11月3日の文化の日は、東京国立博物館・国立科学博物館・国立西洋美術館の常設展が無料です。館内の常設展は撮影禁止のマークを除いて撮れますが、どの館も個人で使う範囲まで。特別展は撮れず、三脚・自撮り棒・フラッシュも使いません。
人に見せる写真は、外観と庭で撮ります。建物は下がって1倍でまっすぐ、科博のクジラは斜め前から、東博の庭は池に映る木と茶室の屋根を。朝は外観、開館直後に館内、昼過ぎに庭と回れば、混む前に撮りたいものがそろいます。

