カメラロールに犬や猫の写真は何百枚もあるのに、人に見せたい1枚が見つからない。顔がブレている、目が黒くつぶれている、背中としっぽばかり。ペット写真の撮り方は、スマホでも一眼でも、最初に決めるのは撮る高さとピントの位置です。
この記事では、犬猫の写真を3枚に分けて撮ります。手前の目にピントを合わせたアップ、しっぽと足先まで入れた全身、いつもの場所で過ごす日常。3枚そろうと、顔だけでも景色だけでもない、その子の暮らしが残ります。
室内で暗くなるときや、黒い毛・白い毛の明るさの合わせ方、SNSやポイシャに投稿する前に見ることまで、順にまとめました。
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犬猫の写真がブレる・暗い・目が写らない理由

失敗の多くは、立ったまま見下ろして、1枚ずつシャッターを押していることから起きます。
犬も猫も、人の膝より低いところで暮らしています。立ったまま撮ると、写るのは頭のてっぺんと背中。目は上目づかいの角度になり、表情が読めません。
そして、じっとしていません。呼べば寄ってきて、スマホを向けると顔をそむけ、しっぽは止まらない。シャッターを押してから写るまでのわずかな間に、顔はもう動いています。
室内は、人の目が思うより暗い場所です。暗いとスマホはシャッターをゆっくり切るので、動く犬猫はブレやすくなります。黒い毛や白い毛は、スマホが明るさを決めるときに見誤りやすい色でもあります。この話は暗い室内と、黒い毛・白い毛でまとめました。
もうひとつ、何を撮るか決めずに撮っていると、似た構図ばかりが何十枚も残ります。そこでこの記事では、撮る写真を3種類に分けておきます。

撮る前に決めるスマホの設定

犬や猫がこちらを向いてから設定を探していると、その間に向こうへ行ってしまいます。スマホでペット写真を撮るなら、触るのは次の3つだけ。どれもカメラを開いたままできる操作です。
連写を出せるようにしておく
動く犬猫は、1枚ずつ押すより連写の中から選ぶ方が確実です。iPhoneは、多くの機種でシャッターボタンを左へスライドしたまま押さえると連写になります。長押しだけだと動画になるので注意してください。Androidは、シャッターボタンの長押しや下へのスワイプで連写する機種が多いものの、操作はメーカーで違います。
撮ったら、目が開いていて顔がブレていない1枚だけ残し、あとは消します。連写のまま全部残すと、カメラロールが同じ写真で埋まります。
撮ったあとで「少しぼやけている」と気づいた写真をどこまで直せるかは、ぼやけた写真の高画質化|解像度を上げるやり方と限界にまとめています。直せるのは軽いブレまでなので、撮るときに止めておく方が早い、というのが結論です。
ピントと明るさを固定する
画面で犬猫の目をタップすると、そこにピントと明るさが合います。iPhoneなら同じ場所を長押しすると「AE/AFロック」が出て、ピントと明るさがその位置で止まります。寝ている子や、伏せてじっとしている子を撮るときに向いています。
ポートレートモードは、機種によっては犬や猫も認識して背景をぼかしてくれます。「被写体が検出されません」と出たら、少し離れるか明るい場所へ。動き回っている子には反応が遅れやすいので、ふだんの写真モードで連写した方が撮り逃しが減ります。
フラッシュは切る、ズームより近づく
フラッシュはオフにしておきます。急な光は犬猫を驚かせますし、猫の目はフラッシュを受けると緑や黄色に光って写りがちです。一度嫌な思いをすると、スマホを向けただけで逃げるようになります。
ズームも、画質が落ちるデジタルズームは使わず、こちらが近づきます。望遠レンズ付きの機種で「2x」「3x」などに切り替えるのは画質が落ちにくいので、近づくと逃げる子にはこちらを使います。
撮る前にレンズを拭いておきます。犬猫に近づいて撮る日は、鼻でつつかれたり、手についた毛や皮脂でレンズがくもったりしやすいからです。
1枚目:手前の目にピントを合わせたアップ

顔のアップでいちばん見られるのは目です。鼻にピントが合って目がぼけている写真は、かわいくても惜しい1枚になります。犬は鼻が前に出ているので、何もしないとスマホは鼻先に合わせがちです。
ピントは、スマホに近い方の目に合わせます。目のふちや、まぶたの上のあたりをタップすると合いやすい。両目がスマホから同じ距離にある正面の顔なら、どちらの目でもかまいません。
目線の高さまで下がる
アップを撮るときは、スマホを犬猫の目と同じ高さまで下ろします。小型犬や猫なら、床に座るか、腹ばいになるくらいが目安です。見下ろしていたときには見えなかった、目の中の光や、ひげ、鼻の濡れた感じまで写ります。

窓のある方を犬猫の正面にすると、瞳に白い光が映ります。この光(キャッチライト)が入ると、目に生気が出ます。逆に窓を背にさせると、顔が暗くなり目の光も消えます。
カメラを見てもらう合図
スマホを構えたまま、犬猫の視線をレンズに向けてもらう方法です。どれも、レンズのすぐ近くで音や物を出すのがポイントです。
- 音
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スマホを持っていない方の手で、レンズの真上を指でこする、舌を鳴らす、鈴を振る。耳がこちらへ向いた瞬間に連写します。同じ音は2〜3回で慣れてしまうので、いくつか用意しておきます。
- おやつ・おもちゃ
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スマホの上の縁におやつやねこじゃらしをかざすと、目線がレンズのすぐ上に来ます。撮り終えたら、ちゃんとおやつをあげること。撮影が「いいことがある時間」になります。
- 家族に呼んでもらう
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撮る人の真後ろから、家族に名前を呼んでもらいます。いちばん反応がいいのは、ふだん世話をしている人の声です。
嫌がって顔をそむけたら、その日はやめます。撮影は1回数分で切り上げる方が、次から撮らせてくれます。
2枚目:しっぽと足先まで入れた全身

アップばかりだと、体の大きさや毛の模様、しっぽの形が残りません。2枚目は一歩下がって、頭から足先、しっぽの先まで画面に入れます。
全身の構図は、足先としっぽを切らないことが第一です。画面の端ぎりぎりに足が来ると窮屈に見えるので、まわりに少し余白を残します。顔が向いている側を広く空けると、走っていく先や見ている先が感じられる写真になります。高さはアップと同じく、犬猫の目線か、それより少し上です。
犬と猫で狙う場面が違う
全身がいちばんきれいに見える場面は、犬と猫でずれます。
犬の全身は、「おすわり」「まて」ができると一気に撮りやすくなります。座らせて少し離れ、目線の高さにしゃがんでから声をかけて連写。立ち姿は、横から見て4本の足がすべて見える向きがいちばん形がきれいです。
散歩中なら、リードを持つ人と撮る人を分けて、犬の進む方向の少し前からしゃがんで撮ります。走っている瞬間は連写で、4本の足が地面から離れた1枚を探します。
背景から物をどける
全身を入れると、まわりの物も一緒に写ります。脱いだ靴下、充電ケーブル、ペットシーツ、床のおもちゃの山。撮る前に、画面の端から端までを一度見て、目立つ物だけどけます。全部を片付ける必要はありません。
画面を縦横3つに分けるグリッド線を出しておくと、床の線を水平にそろえやすく、犬猫を真ん中から少しずらした置き方も決めやすくなります。グリッド線の出し方や構図の基本は【初心者OK】スマホでおしゃれな「映え」写真を撮る基本テクニックにあります。
3枚目:いつもの場所で日常を残す

何年かたって見返したとき、いちばん胸にくるのは、うまく撮れたアップより「いつもそこにいた」写真だったりします。3枚目は、犬猫を少し小さめに入れて、居場所ごと撮ります。
撮っておきたい場所は、たとえば次のようなところです。
- 日なたぼっこをする窓辺
- 決まって寝ているベッドやソファの端
- ごはん皿の前で待っているところ
- 玄関で帰りを待つ姿
- いつもの散歩道の曲がり角
こういう写真は、アップのように目線を合わせなくてかまいません。後ろ姿でも、寝ていても成立します。部屋の様子が分かるよう、あえて立った高さから、窓や家具を一緒に入れて撮ります。
家族の手や足を一緒に入れるのもおすすめです。膝の上で寝ている猫、なでている手、リードを持つ手と犬の背中。人の顔を出さなくても、誰と暮らしているかが写ります。顔が写らないので、あとでSNSに載せるときも気をつかわずに済みます。
季節ごとに同じ場所・同じ向きで撮っておくと、子犬・子猫から大きくなっていく変化が並べて見られます。こたつ、扇風機、クリスマスツリーなど、季節の物が入るとさらに日付が分かりやすくなります。
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暗い室内と、黒い毛・白い毛

室内の犬猫写真がブレたりザラついたりするのは、光が足りないからです。夜の部屋の照明は、昼の窓ぎわに比べるとかなり暗く、スマホはその分シャッターを遅くするか、画像を無理に明るくします。どちらも、動く犬猫には不利です。
窓ぎわに場所を移す
いちばん効くのは、昼間に窓ぎわで撮ることです。レースのカーテン越しのやわらかい光なら、毛並みの影も強く出ません。犬猫を窓ぎわへ呼ぶか、窓ぎわで寝ているときを狙います。
夜に撮るなら、部屋の照明を全部つけて、できるだけ明るくします。iPhoneのナイトモードなどの夜景用の撮り方は、数秒かけて光を集めるため、寝ている子や止まっている子にだけ使います。動いている子に使うと、輪郭が二重にブレます。
黒い毛は明るく、白い毛は暗く
スマホは、画面全体がほどよい明るさになるよう自動で調整します。そのため、画面の大半が黒い毛だと「暗すぎる」と判断して全体を明るくし、白い毛だと「明るすぎる」と判断して暗くします。結果、黒い犬猫は灰色っぽく、白い犬猫はくすんだ灰色に写ることがあります。黒い毛でも、反対に明るくしすぎて背景が白く飛ぶこともあります。
直し方は、目をタップしたあと、出てくる太陽マーク(明るさのスライダー)を動かすだけです。

黒い毛は、毛並みのつやが見えるところまで少し上げます。白い毛は、毛の一本一本が白く飛ばずに見えるところまで少し下げます。白黒のはちわれや、パンダ柄の犬なら、顔の白い部分が飛ばない程度に合わせます。
黒猫・黒柴の目は、毛と同じ色の顔に埋もれがちです。窓の光が瞳に映る向きにすると、目の位置がはっきりします。
投稿する前に見ること

ペットの写真は、人の顔が写っていないぶん気軽に投稿しがちです。ただ、3枚目の「いつもの場所」の写真ほど、家や生活の手がかりが一緒に写ります。載せる前に、次の4つを見ておきます。
- 写真に位置情報が残っていないか
- 表札、住所の書いた郵便物、窓の外の景色が写っていないか
- 迷子札や首輪に書いた電話番号が読めないか
- 散歩の時間と場所が毎日同じだと分かる投稿になっていないか
家と散歩道の手がかりを消す
位置情報は、主なSNSに投稿するときは自動で消されることが多いものの、LINEやAirDropなどで直接送ると残る場合があります。iPhoneなら写真の共有画面の「オプション」で位置情報を外せます。Androidも、カメラの設定で位置情報の記録をオフにできる機種がほとんどです。
散歩中の写真は、近所の看板や特徴のある建物が背景に入っていないかを見ます。今いる場所の写真をその場で投稿するより、帰ってから時間をずらして載せる方が安心です。
加工は、明るさを少し上げ下げする、傾きを直す、くらいで十分です。毛色が変わるほど色を触ると、その子らしさが消えます。部分だけ明るくしたいなど細かく触るなら、Snapseed-スナップシードの使い方!スマホでプロ級写真加工する全手順に操作をまとめています。
ポイシャに載せるなら
撮った犬猫の写真は、写真投稿アプリのポイシャにも載せられます。ポイシャでは、自分が撮った写真ならジャンルを問わず投稿でき、ほかの人からいいねされるとポイントが貯まります。
「探す」のインタレストには、「かわいい猫たち」「わんわん最高」のように犬猫の写真が集まる欄があります。同じように犬猫が好きな人の目に留まりやすい場所です。

連写した似た写真を何枚も続けて投稿するのはやめてください。ポイシャでは、同じ画像の繰り返し投稿や少しずらしただけの再投稿を禁止しています。連写からは1枚を選んで載せます。
アップ・全身・いつもの場所の3枚なら、構図が違うので並べて投稿しても見てもらえます。カメラロールの写真から何を載せるか迷ったら、ポイシャ初心者は何を投稿する?手元の写真から選ぶも参考にしてください。
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犬猫のスマホ写真でよくある質問

まとめ:目線まで下がって、3枚に撮り分ける

スマホで犬猫を撮るときは、フラッシュを切り、連写を出せるようにしておきます。1枚目は目線の高さまで下がって、手前の目にピントを合わせたアップ。2枚目は足先としっぽまで入れた全身。3枚目は窓辺やベッドなど、いつもの場所ごと。
暗い室内では窓ぎわへ移り、黒い毛は明るく、白い毛は暗く合わせます。載せる前には、位置情報と家の手がかりを確かめてください。3枚そろった写真は、数年後に見返したとき、その子との暮らしをいちばんよく思い出させてくれます。

